抗がん剤治療の副作用、化学療法の副作用、円形脱毛症、怪我などでの脱毛の場合に使用する「かつら(ウィッグ)」を、総称して「医療用かつら」「医療用ウィッグ」と呼びます。
しかし、一般的に使用されている「かつら(ウィッグ)」とほとんど変わりありません。区別した方が分かりやすいということもあって、あえて一般用と別に「医療用かつら」「医療用ウィッグ」と読んでいるようです。
また、男性用と女性用も特に区別されてはいません。
「医療用かつら(ウィッグ)」は既製品もありますが、ほとんどがオーダーメイドまたはセミオーダーメイドとなりますので、皮膚の弱い方やアレルギーのある方でも、その人ひとりひとりの状態に合わせて作ることが可能ですので大丈夫です。
「円形脱毛症」の方は、「部分かつら」を使うことを考えがちですが、症状によっては「全かつら」を使用した方が良い場合があります。
円形脱毛症の症状として、次々と増えたり、広がったりする場合もあり、その場合「部分かつら」を用意しても使えなくなってしまうことが多々あるからです。
抗がん剤は、がん細胞だけを狙っているのではなく、分裂の早い細胞にダメージを与えるように開発されており、そのことによって、がん細胞だけでなく、がん細胞よりも分裂の速い細胞もダメージを受けやすくなってしまうのだそうです。
がん細胞より分裂の早い細胞が、「血液細胞」「口腔粘膜」「胃腸粘膜」「毛根の細胞」などであり、大量の抗がん剤を使う脱毛をはじめとする副作用が出てしまうということです。
抗がん剤を使いはじめて約2〜3週間後に抜け毛が目立つようになります。髪の毛だけでなくまゆ毛やまつ毛、体毛なども抜けます。
抗がん剤治療を終了すると、終了後約3〜6ヶ月で再び生えてきます。
※個人差がありますので、これらの副作用が現れない方もいます。
【円形脱毛症】
誰でもなる恐れのある脱毛症。
一箇所だけにできる場合と、何箇所にもでき広がったり重なったりして全体に及ぶものがあり、症状は様々です。
【びまん性脱毛症】
ストレスなどで自律神経が崩れるのが主な原因と言われており、女性によく見られる脱毛症です。
これは円形脱毛症とは違い、頭全体の髪の毛が抜けます。
【男性型脱毛症】
若年性や壮年性があり、成人男性がよくなる脱毛症。
原因としましては、遺伝・老化・ストレス・食生活・男性ホルモンや皮脂の過剰分泌などの原因が積み重なることによって脱毛します。
最近では女性にもみられるようになってきました。
【女性の脱毛症】
これは出産直後に見られる女性特有の脱毛です。
これは女性ホルモンの変化によって起こります。
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