「かつら(ウィッグ)」の留め方には、いくつかの種類があります。
また、「かつら(ウィッグ)」を長く使っていただくために、スタイリング時に注意していただきたい点がありますので、ご紹介したいと思います。
【ストッパーピンで留める】
かつら(ウィッグ)のベースに専用のピンをつけ(またはついていて)、 自毛を挟んで固定させる留め方。着脱が簡単で、自毛がある人にとっては一番簡単な方法です。着脱が楽なのでお手入れもコマメにできます。私が使っているウィッグはこのタイプです。
【専用の両面テープで留める】
かつら(ウィッグ)のベースに専用の両面テープを貼り付けて、頭に密着させて固定する方法です。この留め方も着脱が簡単です。自毛がない方やスキンヘッドの方にとっては一番簡単な方法です。
【専用の接着剤で留める】
上記の両面テープと同じく、自毛が無い部分に専用の接着剤を塗って固定する方法です。
両面テープと比べて、接着剤の方が若干着脱が難しいです。
肌が弱い方は、接着剤によるかぶれなどを起こす場合があります。
【自毛にくくりつけて留める】
かつら(ウィッグ)の毛と自分の毛を、くくって結び留める方法です。
自分では着脱ができないので、専用のサロンでつけてもらいます。また、自毛が伸びたら専用のサロンへ行ってつけ直してもらいます。自毛が伸びる個人差はありますが、目安として、約1ヶ月ごとにサロンで付け直してもらいます。
24時間寝るときもつけたままになるので、寝癖なおし大変なときもあります。
自毛に結ぶので、引っぱられたりして自毛が薄くなる可能性もあります。
「かつら(ウィッグ)」は、ブラッシングで自毛となじませることもできますが、ワックスやクリームでセットすることも可能です。でも、ハードスプレーなどカチカチにセットするタイプのタイリング剤は避けたほうが無難です。
スタイリングをするときは、「かつら(ウィッグ)」の毛が若干湿っているくらいの状態でスタイリング剤をつけ、手やくしでセットしてください。スタイリング剤に個人の好みもありますが、ワックスですとスタイルが崩れても直しが簡単ですので、ワックスでのセットがお薦めです。
ボリューム感を出したい場合は、根元にスタイリング剤をつけてることで可能になります。ただし、あまり多くつけてしまうと、ベタっりとしてしまって逆にボリュームが出ないので注意してください。
フレーキング現象とは、ハードタイプのスタイリング剤を使うことによって起こる、小さな白い固まりが「かつら(ウィッグ)」こびりついてしまう現象のことをいいます。
多くのハードタイプのスタイリング剤には、糊成分や樹脂成分が含まれていて、それらの成分が「かつら(ウィッグ)」の毛に残ると、毛が傷む原因となってしまいます。
もしハードタイプのスタイリング剤を使ってしまった時は、その日のうちにしっかりシャンプーをして、スタイリング剤を洗い落として下さい。
スタイリング剤が残ったまま放置したり、洗っても洗い残しがあると、抜け毛や絡みの原因になります。またそれらの成分を完全に除去できなくなってしまいます。
もしフレーキング現象が起こってしまった場合は、「かつら(ウィッグ)」をしばらくの間ぬるま湯に浸しておき、こびり付いている糊成分や樹脂成分をふやかしてからシャンプーします。一度で取れなかったら何度か繰り返してください。
シャンプーをしたあとは、しっかりトリートメントをします。
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